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文具

中国では文具市場が拡大しているのをご存じでしょうか?これからの中国進出を検討している企業にとってはよい風が吹いていると言えます。そこでこのページでは、日本の文具業界が中国進出支援を受けて進出を目指すことについて、中国市場の動向も交えながら解説します。

文具業界の中国市場(2022年)

2022年の中国における文具市場は、シェアが拡大して好調となりました。しかしシェアが拡大したのは、日本の文具メーカーにおいてのことです。中国の文具メーカー市場は冷え込みが続いており、2022年には中国の老舗文具メーカーが倒産にまで追い込まれました。

中国では文具市場は成長を続けているとされますが、実際に人気を集めている文具は日本メーカーのものであることが少なくありません。コクヨは2022年に中国での旗艦店を出店しました。実際に日本の文具メーカーではアメリカ向けの輸出で売上を伸ばしていたところ、近年では中国向けの輸出が増えているとのことです※。

文具業界の中国進出のメリット

日本の文具は中国でのニーズが高く、中国進出のメリットは十分に感じられるはずです。日本製文具は「価格が高いが高品質」とのイメージが根強いことから、中国の若者層から高い人気を誇り売上を伸ばしています。特に限定品の人気は高く、発売から数日で完売してしまうほどの人気ぶりです。

日本の文具、特にボールペン・シャープペンシルは、中国に限らず、世界各国から品質の高さを評価されています。デザインが美しく機能的で、品質の高さから壊れにくいことが評価を受けているポイントです。そのため文具メーカーにおいて海外で評価を受けるポイントを持っているのであれば、中国進出において成功できる可能性は高いと考えられます。

文具業界の中国進出の課題

中国に進出した文具業界が成功できる可能性は高いものの、進出にあたって課題となることもあります。まずは中国の外国製品の規制の厳しさや、法規・制作の変換の多さなどがあげられます。また米中貿易戦争や感染症の影響による中国離れも問題です。

当然、日本とは言語や文化が違うことも中国進出の課題となりえます。生産移管が活性化している現在、言語・文化ともに日本とは異なる中国に進出することは、文具業界のシェア拡大を鑑みてもリスクがないとは言えません。

文具業界の中国進出【成功事例】

文具業界の中国進出には課題もありますが、過去に中国へと進出して、成功をおさめた企業も存在します。早い段階での中国進出に成功した企業として、パイロット・コクヨ・三菱鉛筆・ぺんてるがあげられます。また先にご紹介したように、コクヨは2022年に初の中国旗艦店を出店しました。

これらの文具メーカーが成功した理由は、新たな技術を用いて、高度で精密な文具製品を提供し続けたことです。またユーザーの目線になり、ユーザーがどのようなシーンで、どのような文具を必要とするかを考えたことも成功した理由のひとつだと言えます。

編集チームまとめ

中国では文具のシェアが拡大していますが、中国の文具メーカーでは冷え込みが続いています。中国の若い世代の人は、少々高価ながらも品質が高く壊れやすい日本製の文具を求める傾向があるためです。国内の文具業界が中国へと進出することには課題もありますが、日本文具へのニーズが高まっていることは見逃すべきではありません。

実際に中国進出で成功をおさめた日本の文具メーカーも多く、中国進出支援を活用して販路を広げれば、これからの進出でも売上の増大が期待できるかもしれません。

中国にも力強い拠点を置く
中国進出支援コンサル3選

中国にも拠点を置く
支援コンサルは
今この進出市場をサポート

中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

越境ECでの事業拡大支援
ソーシャルコマースでの展開

ソーシャルコマースでの展開

中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)

こんな企業におすすめ

新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業

ソーシャルコマース支援を
得意領域とする
「ポリスター」を見る

ポリスターのHPで
支援内容を見る

越境ECでの事業拡大支援
ECモールへの出店

ECモールへの出店

中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。

こんな企業におすすめ

市場で埋もれない独自性のある
製品
を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業

ECモールへの出店支援を
得意領域とする
「パル」を見る

パルのHPで
支援内容を見る

現地での事業拡大支援
現地での出店・事業拡大

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現地での出店・事業拡大

飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。

こんな企業におすすめ

物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業

現地での出店支援を
得意領域とする
「トータルソリューション」を見る

トータルソリューションの
HPで
支援内容を見る

【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ