これから中国進出する方へ 事業コンサルの選び方GUIDE|コンサテJC » <業界別>中国進出の現状・課題・注意点 » 部品工場

部品工場

中国は日本企業にとって進出しやすい国ですが、部品工場が中国進出を検討する際には、メリットとともに課題を把握しておくことが欠かせません。部品工場の中国市場とともに、中国進出をするにあたっての課題について解説します。

部品工場の中国市場(2022年)

部品工場の中国市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、規模が縮小されていると報告されています。

ゼロコロナ政策の緩和により感染が拡大し、2022年12月の財新中国製造業購買担当者指数は49.0となり、好調・不調の目安となるとされる「50」という数字を下回りました(※1)。日刊工業新聞でも2022年は中国市場での建設機械需要が低迷したとの報告です。

ただし台湾経済部統計処によると、2021年の中国市場では半導体製造装置の生産額が前年度に比べて33.6%も増加したと報告されました(※2)。さらに5GやIoT、車用電子部品への需要が高まったこともあり、取り扱う製品によっては好調であった中国進出部品工場もあったのではないでしょうか。

部品工場の中国進出のメリット

それでは部品工場が中国に進出するメリットはあるのでしょうか?中国の工場で部品を製造すると、日本に比べてコストが抑えられることが第一のメリットです。中国では日本よりも物価が低いため、工場やオフィスの設置コストが削減できる可能性があります。

さらに中国では品質管理に力をいれており、その体制は日本とほぼ変わらないと言われています。世界のさまざまな企業が中国に進出しているため、製造の技術や設備が高いことも魅力となります。そのため低いコストで質の高い製品をつくれる機会に恵まれることが、部品工場が中国に進出するメリットです。

部品工場の中国進出の課題

部品工場が中国に進出することにはさまざまなメリットがありますが、課題がないわけではありません。中国での部品製造では、品質確保や信頼関係を築くことが難しくなりがちであること、品質によっては再輸入が必要となり、コストが高くなりやすいことなどが課題としてあげられます。

中国の部品製造への技術は高いと解説しましたが、すべての工場において高い技術力を確保できるわけではないはずです。それは言葉や文化の違いにより、中国の人と日本の人がスムーズに意思疎通をすることや、信頼関係を築くのが難しいことにも由来します。

以上のことにより品質の低い製品となってしまい、輸入先でそれに気づいた場合、再度輸入が必要となるため輸送コストが高額になることもありえます。

中国にも力強い拠点を置く
中国進出支援コンサル3選

部品工場の中国進出【成功事例】

中国進出をした日本の部品工場の中には、成功を収めた例も少なくありません。その代表例であるのが「岐阜精機工業」「株式会社武蔵テクノケミカル」「株式会社大栄製作所」です(※3)。そしていずれの企業にも共通して言えることは、品質管理にこだわっていることです。

「岐阜精機工業」では日本人のスタッフが常駐して品質管理を行っており、「株式会社武蔵テクノケミカル」では現地従業員が品質管理を行っています。「株式会社大栄製作所」では中国での製造に用いる材料を、日本に関連した企業から調達しているとのことです(※3)。

編集チームまとめ

2022年は中国進出をした部品工場にとって拡大を望めない時代だったかもしれませんが、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いた後には、また拡大に転じる可能性も残されています。

低いコストで高品質な製品をつくれる可能性があることが部品工場の中国進出におけるメリットですが、同時に課題もあります。ご紹介した成功事例を参考にしながら中国進出支援を活用し、成功を目指しましょう。

中国にも拠点を置く
支援コンサルは
今この進出市場をサポート

中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

越境ECでの事業拡大支援
ソーシャルコマースでの展開

ソーシャルコマースでの展開

中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)

こんな企業におすすめ

新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業

ソーシャルコマース支援を
得意領域とする
「ポリスター」を見る

ポリスターのHPで
支援内容を見る

越境ECでの事業拡大支援
ECモールへの出店

ECモールへの出店

中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。

こんな企業におすすめ

市場で埋もれない独自性のある
製品
を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業

ECモールへの出店支援を
得意領域とする
「パル」を見る

パルのHPで
支援内容を見る

現地での事業拡大支援
現地での出店・事業拡大

F
現地での出店・事業拡大

飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。

こんな企業におすすめ

物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業

現地での出店支援を
得意領域とする
「トータルソリューション」を見る

トータルソリューションの
HPで
支援内容を見る

【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ