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物流

物流業界における中国市場は拡大しており、日本企業の進出には多くのメリットがあります。しかし同時に、多くの課題があることも知っておいてください。今回の記事では、中国の物流市場の動向や進出のメリットと課題について解説していきます。

物流業界の中国市場(2022年)

中国における物流業界は、新型コロナウイルス感染拡大により低迷ぎみであったことが事実です。しかし終息宣言がされ経済が回復したことにともない、2020年9月時点では物流業界も回復しました(※1)。

日本貿易振興機構は2022年6月2日のビジネス短信において、生産の遅れを取り戻すかのように製造業における稼働率があがれば、さらに貨物量が増加する可能性が高いと指摘したほどです(※2)。以上のことから物流業界の中国市場は、これからさらに急速に拡大していくと考えられます。

物流業界の中国進出のメリット

日本の物流業界が中国進出を考えた場合、少ない資金で収益を得られるようになる可能性があることがメリットです。中国の物流業界は世界水準に近いとされています(※1)。しかし危険物や医薬品、コールドチェーンなどの特殊運送にはまだ進出の余地があり、技術提供や業務提携のチャンスが残されているためです。

中国のGDPにおける物流コスト比率は、先進国の基準より高いと報告されています(※2)。そのため進出に成功できれば、低コストで大きな収益をあげられるかもしれません。

物流業界の中国進出の課題

物流業界が中国に進出することにはメリットもありますが、同時に課題となることもあります。まずは参入しやすい市場であることから、参入企業が飽和状態になっていること、そしてそのことにより輸送単価が下落傾向にあることがひとつです。先進国よりも物流コスト比率が高い中国ではありますが、以前より低下しました。今後も低下を続ければ、物流業界が中国進出において得られるメリットが少なくなります。

また過積載による事故の多さや荷扱いの丁寧さに欠けることも問題です。省ごとに保税手続きが必要なこと、税関の不透明さなどの制度上の問題も課題となります。

物流業界の中国進出【成功事例】

物流業界への中国進出には課題もありますが、進出に成功した日本企業があることも事実です。たとえば日本通運では、中国全土で物流ネットワークを構築しており、2023年6月の現時点で韓国・台湾も含め221の拠点を保有しています(※)。

2022年7月には初めての日系物流企業として、海南省への進出も果たしました。自由貿易港として建設されている海南省への進出は、さらなる事業拡大の足がかりとなるかもしれません。

編集チームまとめ

中国の物流業界市場は拡大しています。日本の物流業界は中国進出に成功すれば、技術提供や業務提携を行うことで、低コストで大きな収益を得られるかもしれません。

しかし中国の物流業界は参入企業により飽和状態になっており、今後、輸送単価が下がる恐れもあります。また制度の複雑さにも考慮しなければなりません。物流業界が中国進出で成功するには、中国進出支援を利用し、有効な参入方法を検討する必要があります。

中国にも力強い拠点を置く
中国進出支援コンサル3選

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中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

越境ECでの事業拡大支援
ソーシャルコマースでの展開

ソーシャルコマースでの展開

中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)

こんな企業におすすめ

新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業

ソーシャルコマース支援を
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「ポリスター」を見る

ポリスターのHPで
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越境ECでの事業拡大支援
ECモールへの出店

ECモールへの出店

中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。

こんな企業におすすめ

市場で埋もれない独自性のある
製品
を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業

ECモールへの出店支援を
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「パル」を見る

パルのHPで
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現地での事業拡大支援
現地での出店・事業拡大

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現地での出店・事業拡大

飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。

こんな企業におすすめ

物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業

現地での出店支援を
得意領域とする
「トータルソリューション」を見る

トータルソリューションの
HPで
支援内容を見る

【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ