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釣具

中国では現在、釣りブームが巻き起こっています。まさに日本の釣具業界にとって、有利な状況が整っているはずです。今回の記事では釣具業界が中国に進出するメリットや課題について解説します。

釣具業界の中国市場(2022年)

釣具業界の中国市場は、将来性があると考えられます。なぜなら中国では新型コロナウイルス禍で密を避けるレジャーとして、若者を中心に釣りブームが巻き起こっているためです。さらに中国では日本の釣具への人気が高く、川釣りから海釣りまで幅広い用途で日本の釣具への需要が高まっています。

中国ではこれまで、川釣り・池釣りがメジャーでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から海釣りの人気も高まりました。そこで釣具への需要は順調に伸びており、これからも釣具市場は拡大していくものと考えられています。

釣具業界の中国進出のメリット

日本の釣具業界が中国に進出するメリットは、中国の業界に比べて日本の業界が成熟しておりブランド力があること、そして海外では日本の釣具への評価が高いことがあげられます。

コロナ禍のために最近釣りを始めた中国の方は、入門道具一式を購入しようとする傾向があります。中国をはじめとする海外では費用対価格が高いと日本製の釣具への評価が高く、これから釣りを始めようとする方の中にも日本製の釣具を好んで購入する方が多いのではないでしょうか。中国での釣りブームを利用すれば、日本市場以上の利益を得られる可能性もゼロではないでしょう。

釣具業界の中国進出の課題

日本の釣具業界が中国に進出するには、メリットもありますが課題もあります。まずは中国のインターネットアクセスへの検閲の厳しさを理解することが最初の課題です。中国では日本で利用されているインターネットサービスにアクセスできないよう、制限されています。そのため今まで通りのマーケティングでは中国市場に参入できません。

また中国への輸出の際には関税がかかりますが、中国の関税システムが複雑であることも知っておくべきポイントです。中国では条件の違いによって税の名前や税率が変わるため、輸出を前提とする場合には関税についての知識も備えて置かなければなりません。

さらにもうひとつ知っておきたいことは、中国の物流サービスの品質はまちまちであるということです。予定どおりに配送されなかったり、荷物が紛失したり、荷物の追跡ができなかったりと、日本基準の物流サービスを期待していると思い通りにいかないことが多々起こる可能性があります。以上の3点が、釣具業界が中国に進出する際の課題です。

釣具業界の中国進出【成功事例】

日本の釣具業界から中国に進出して成功をおさめているのが、アウトドアメーカーのシマノです。シマノは自転車部品と釣具の製造と販売を手掛けるメーカーで、1992年に中国に工場を建設しました。シマノではコンポーネント販売と呼ばれるセットをつくっており、コロナ禍の影響から釣りを始めた人々の「入門セットを購入したい」という需要に適した販売を行っています。またシマノの釣具で統一すると変速が誰でも簡単にできるという、ブランド統一を目指した販売方法も成功のカギとなりました。

またシマノ初の海外拠点であったシンガポールのスタッフは中国語が話せることが多く、中国進出において有利な条件が整っていたことも成功した理由のひとつだと考えられます。

編集チームまとめ

中国では新型コロナウイルス感染拡大を機に、現在、釣りブームが訪れています。インターネット上の規制や関税システムの複雑さ、物流システムの品質などが課題とはなりますが、今はまさに釣具業界の中国進出にふさわしい時期です。

中国進出支援を活用すれば、さらに有利に展開できるようになります。海外進出を考えているなら、まずは売上が見込めるであろう中国への進出を検討してみてはいかがでしょうか。

中国にも力強い拠点を置く
中国進出支援コンサル3選

中国にも拠点を置く
支援コンサルは
今この進出市場をサポート

中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

越境ECでの事業拡大支援
ソーシャルコマースでの展開

ソーシャルコマースでの展開

中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)

こんな企業におすすめ

新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業

ソーシャルコマース支援を
得意領域とする
「ポリスター」を見る

ポリスターのHPで
支援内容を見る

越境ECでの事業拡大支援
ECモールへの出店

ECモールへの出店

中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。

こんな企業におすすめ

市場で埋もれない独自性のある
製品
を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業

ECモールへの出店支援を
得意領域とする
「パル」を見る

パルのHPで
支援内容を見る

現地での事業拡大支援
現地での出店・事業拡大

F
現地での出店・事業拡大

飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。

こんな企業におすすめ

物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業

現地での出店支援を
得意領域とする
「トータルソリューション」を見る

トータルソリューションの
HPで
支援内容を見る

【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ