アパレル
中国のアパレル業界ではEC化が進んでおり、日本のアパレルブランドにも参入チャンスがあります。では、中国進出を成功させるにあたり、どんなポイントに注意すべきなのでしょうか？ここでは、アパレル業界の中国進出について解説します。
アパレル業界の中国市場（2022年）
今では世界の衣料品生産の拠点となっている中国。アパレル業界の市場規模は拡大を継続させており、とくにEC市場規模は近年で大きな成長を遂げています。
たとえばオンライン販売のみを行っている中国アパレルブランド「SHEIN（シーイン）」では、世界をターゲットに越境ECで消費者から大きな反響を得ています。低価格・豊富な商品ラインナップ・スピード感のある商品サイクルという強みを武器に、とくに30代以下の若い世代のファンを獲得しています。
実店舗販売よりもオンライン販売が主流となりつつある中国では、ECサイトのほかライブコマースも人気。なかでもインフルエンサーによるライブコマースは高い効果が見込めることから、ライブコマースによる売り上げを予算に組み込む企業も多いようです。
アパレル業界の中国進出のメリット
新型コロナウイルス感染拡大などでビジネスに厳しい風が吹くなか、一人勝ち状態を続けている中国。つまり大きいビジネスチャンスが眠っている国といえるでしょう。拡大中のEC市場に参入し、越境ECやライブコマースでオンライン販売を行うのがおすすめです。
なお、中国の人材コストは高騰傾向にあるものの、豊富な労働力と比較的安価な賃金は今でも中国の強み。日本でビジネスを行うよりも原価を抑えられるというメリットから、現地に製造拠点をおく日本企業もあります。
アパレル業界の中国進出の課題
中国のゼロコロナ政策を含めたチャイナリスクにより、現地拠点を置く企業では中国への脱依存を図るケースもあるようです。チャイナプラスワンも視野に入れた戦略が進んでおり、先を見通した対策が必要です。
また、オンライン販売でも変化の激しい中国市場についていけるだけの商品力や設計力が足りず、中国での事業展開を断念するケースも。中国の「今」を的確に捉え、適切な対応を行うことが中国進出成功の鍵となるでしょう。
当サイトでは、アパレル業界の中国進出に必要な支援ができるコンサルティング会社を紹介しています。別ページで詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
中国にも力強い拠点を置く
中国進出支援コンサル3選
アパレル業界の中国進出【成功事例】
アパレル業界の中国進出における成功事例は見つかりませんでした。アパレル業界に近い宝飾品での中国進出事例が見つかったため、そちらを紹介します。
中国富裕層向けに宝飾品を販売
中国の富裕層向けに自社宝飾品の販売を行いたいA社では、コンサルティング会社に販売支援を依頼しました。コンサルティング会社による富裕層顧客の紹介を受け、宝飾品を扱う中国企業との提携も決定。現地の小売企業への卸売も開始し、中国での売り上げが伸びているそうです。
アパレル業界の中国進出の展望
中国のアパレル業界ではオンライン販売が主流となってきており、ECやライブコースによる販売に力を入れている企業が多いようです。とくにライブコマースは口コミや知名度を重視する消費者のニーズにマッチしており、消費者に具体的なイメージを伝えながらコミュニケーションを取れるメリットがあります。
また、キャッシュレス決済が主流の中国では「Alipay」や「WeChat Pay」などのQRコード決済に対応しておくことも大切です。
編集チームまとめ
ECやライブコマースを中心としたオンライン販売が主流となっている中国。今後も市場成長が見込まれています。中国で売れるアパレルブランドとなるためには知名度・商品力・設計力が大切なため、コンサルティング会社のサポートを受けながら効果的な販売戦略を立てましょう。
一緒によく読まれている関連ページ
