これから中国進出する方へ 事業コンサルの選び方GUIDE|コンサテJC » 中国進出した企業の成功・失敗事例

中国進出した企業の成功・失敗事例

中国に進出して成功を納めている企業がある一方、さまざまなトラブルに巻き込まれ撤退していく企業も少なくありません。ここでは、実際に中国に進出した日本企業の成功例と失敗例をご紹介します。

中国進出成功事例

【無印良品】中国ならではの人事制度で働きがいのある職場に

毎年新店舗を出店するなど、中国市場でスピーディーな躍進を続けている無印良品。 成功の秘訣は、現場の声を取り入れて改善し続けているマニュアル「MUJIGRAM」や人材育成です。研修は外部コンサルタントに依頼していますが、店舗の実情を反映したケーススタディなどで臨場感と納得感を高め、受講者の理解が深まるよう工夫しています。また、中国人のキャリアに対する考え方に対応するため、専門販売員という職種を設置。他の職種へもキャリアアップしやすい制度にしたことで、離職率を抑えることにも成功しています。

参照元:A&Cアソシエイツ(http://www.ac-a-jp.com/kigyou/muji/

【カルビー】Eコマースでの輸出販売により黒字化

海外でも数多くの商品を販売しているカルビー。イギリスのポテトチップス会社Seabrook Crisps Limitedや、アメリカでスナック菓子のOEM(受託生産)を行っているWarnock Food Products, Incを買収し、事業拡大を図っています。中国での事業は2015年までに一度失敗しましたが、中国ではSNSだけでなくEコマースで商品を買う文化が浸透している状況に合わせ、アリババなど現地のEコマースを活用した輸出販売を開始。短期間で生産体制を整えたところに商品のヒットが出て、途端に黒字となりました。

参照元:カルビー(https://note.calbee.jp/n/n0f847fd575c6

【サイゼリヤ】「安いイタリアン」で常識を覆す

サイゼリヤは、中国全土で事業を展開しています。多くの中国人にとって高級で敷居が高かったイタリアンのイメージを覆し、「安いイタリアン」を提供していることが人気の秘密。店名から内装までいかにも高級そうなレストランなのに、メニューを開くと非常に庶民的な価格で、料理もすぐに出てきて味もおいしい。中国にはこうしたチェーン店が少なく、イタリアンとファーストフードの良いとこ取りをした、「日本のイタリアンファーストフード店」として認識されているようです。

参照元:exciteニュース(https://www.excite.co.jp/news/article/Searchina_1702453/

【星野リゾート】日本流のおもてなしが高評価 

高級旅館やホテルを経営する「星野リゾート」が中国本土へ進出。場所は上海市内から車で約5時間もかかる天台山で、宿泊料は1部屋7万円からと高額ですが、開業以降、コロナ禍で日本に行きたくても行けない富裕層を中心に利用客が増えています。中国で受け入れられるための戦略は、地元の食材や文化を生かしながら日本流のおもてなしを提供すること。必要なときだけスタッフがさっと現れる距離感が非常に高い評価を得ているそうです。星野リゾートでは、「日本式のおもてなし」を武器に、他の地域への進出も検討しています。

参照元:テレ朝ニュース(https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000230641.html

中国進出失敗事例

具体的な企業名は出せませんが、中国進出での失敗例もご紹介します。中国進出で大切なことは、成功例ばかりを鵜呑みにしないこと。失敗事例もしっかりチェックして、冷静な判断や準備を行いましょう。

準備不足が招いた失敗例

「とりあえず中国進出してから、市場の様子を見ながら販売戦略を立てよう」など、行きあたりばったりのやり方をしていたメーカーの中には、「自社商品が中国では販売してはいけない商品内容で、販売できなかった」「大手ECモールで販売予定だったが、販売申請が承認されていなかった(承認されるまで販売展開が出来ない)」「自社商品の商標登録を中国で勝手に取られ、偽物が出回っているため、中国市場で自社商品を販売することが出来ない」といった状況に陥る企業が少なくありません。これらはすべて、事前の準備不足が原因です。販売展開や宣伝方法ばかり注視せず、販売や宣伝のための各種申請や事前調査も必ず行いましょう。

参照元:ポリスター(https://www.polystar.yokohama/media/20201204/

文化の違いで多額の保証金を払わされた事例

日本の大手機械メーカーは、2016年11月、中国経済の減速を受け、中国広東省広州市の工場を売却することを発表しました。従業員は全て売却先の中国企業に引き継ぐとされていましたが、「大企業だから多額の補償金がもらえるだろう」と考えた現地の雇用者たちが一斉にストライキを決行。結果、企業側が職場への復帰を条件に、1人あたり最大1,000元(約1万6,000円)の「補償金」を払うことで事態は収縮しました。日本とは違う、現地の人や文化、商習慣が原因となり、企業側が払わなくても良い多額の保証金を払わされた事例です。

参照元:出島(https://www.digima-japan.com/knowhow/world/4740.php

中国側の企業に全て任せた結果、大きな損失に…

中国の地方都市にある地方大手国営企業の経営者と合作契約書を結んだA社。A社は中国に不慣れで、大きな資金投資をするつもりも、経営リスクを背負うつもりもありませんでしたが、合弁企業としての税制優遇や外貨留保権などのメリットを受けるため、法律上必要な出資比率を満たすA社の工業所有権(非特許製造ノウハウ)を現物出資しました。契約当初は非常に調子がよく、順調に手続きが進んでいたように見えましたが、蓋を開けると手続きは宙ぶらりんで、相手方も「ああ言えば、こう言う」状態。浅い知識に頼った甘い判断によって利益を得られないどころか、大きな損失を被ってしまいました。

参照元:CHASE NEXT(https://chasechina.jp/reports/chinabiz/investment/139.html

芽が育つまで時間がかかった事例

事業戦略を見直してヒット商品が誕生

日用品・化粧品メーカー・花王が中国に進出したのは1993年。長年試行錯誤を繰り返してきましたが、2010年に販売した衣料用洗剤の「アタック瞬清」が初めてヒットしました。成功の理由は、節水ニーズの高い中国で、「すすぎが1回で済む」点が受け入れられたこと。そして、事業戦略を見直し、高額所得者向け商品だけでなく、中間所得層向け商品を投入したことです。また、従来は現地に任せていたマーケティングも、日本からノウハウを提供する体制に移行。日本でのヒット商品や成功事例をすぐに中国に移転することで、ヒット商品が生まれやすい環境を整えました。

参照元:ダイヤモンドオンライン(https://diamond.jp/articles/-/14860

中国市場で成功するには

中国進出で失敗する事例の共通点は、情報収集など事前準備が足りないことにあります。「○○社がこうして成功したから」「知り合いに勧められたから」と安易に事業を展開するのはNGです。日本と中国の文化の違いや商習慣の違い、法律や許認可の仕組み、商品が中国市場のどこに売られ・どのくらい売れているかなど、情報収集・現状把握を徹底した上で、販売戦略を考え、展開することが大切です。

「やり方が分からない」と不安を感じるなら、まずは中国市場のプロに相談しましょう。現地でネットワークを構築し、実績豊富なコンサルティング会社なら、現地の情報をふまえた上で、企業の意向に沿った進出や事業展開をサポートしてくれます。

こちらのページでは、中国に拠点を置き、中国進出を支援してくれるコンサルティング会社をご紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい。

中国にも拠点を置く
支援コンサルは
今この進出市場をサポート

中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

越境ECでの事業拡大支援
ソーシャルコマースでの展開

ソーシャルコマースでの展開

中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)

こんな企業におすすめ

新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業

ソーシャルコマース支援を
得意領域とする
「ポリスター」を見る

ポリスターのHPで
支援内容を見る

越境ECでの事業拡大支援
ECモールへの出店

ECモールへの出店

中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。

こんな企業におすすめ

市場で埋もれない独自性のある
製品
を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業

ECモールへの出店支援を
得意領域とする
「パル」を見る

パルのHPで
支援内容を見る

現地での事業拡大支援
現地での出店・事業拡大

F
現地での出店・事業拡大

飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。

こんな企業におすすめ

物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業

現地での出店支援を
得意領域とする
「トータルソリューション」を見る

トータルソリューションの
HPで
支援内容を見る

【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ